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Urine Cell-Free Circulating DNA Purification Mini Kit
図1 異なる量の尿サンプルを用いた循環セルフリー DNA の精製 本キットを用いて、500 μL、1 mL、2 mL のフレッシュな尿から循環DNA(circulating DNA)を精製した。精製したDNA 2 μL を qPCR のテンプレートとして使用し、精製したハウスキーピング遺伝子 5S rRNA の相対量を評価した。5S rRNA 遺伝子の相対量は、サンプル量に応じて直線的に増加した。
図2 尿サンプル量の増加に対応したDNA収量の直線性本キットを用いて、2 mL、5 mL、10 mL のフレッシュな尿から循環DNA(circulating DNA)を精製した。精製したDNA 2 μL を qPCR のテンプレートとして使用し、異なる量の尿から精製したハウスキーピング遺伝子 5S rRNA 量の直線性を評価した。1 mL の尿から精製した 5S rRNA 遺伝子量に対して、5 mL の尿からの回収率は 99% であった。また、5 mL の尿から精製した 5S rRNA 遺伝子量に対して、10 mL の尿からの回収率は 93% であった。
図3 尿中循環セルフリー DNA に含まれる阻害物質量の測定 本キットを用いて、500 μL、1 mL、2 mL の尿からDNAを単離した。溶出量を増やした(2、4、8 μL)DNAを用いて、反応容量 20 μL で qPCR を行い、Ct値の変動を検討した。テンプレート量の増加に伴いCt値が上昇する場合は、サンプル中にPCR阻害物質が存在する可能性がある。溶出量を増やしたDNAを qPCR のテンプレートに用いてもCt値への影響は見られず、テンプレート量の増加に伴いCt値が低下する傾向にあることから、本キットで精製したDNAは尿中に存在する一般的な阻害物質を含まないことが示される。
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