コスモ・ バイオ株式会社
〒135-0016 東京都江東区東陽2-2-20東陽駅前ビル
TEL: 03-5632-9610 / FAX: 03-5632-9619
〒135-0016 東京都江東区東陽2-2-20東陽駅前ビル
TEL: 03-5632-9610 / FAX: 03-5632-9619
作成・改訂 2025年03月14日
ドデシル硫酸ナトリウム
1. 化学品及び会社情報
| 化学物質等の名称 | ドデシル硫酸ナトリウム | ||
|---|---|---|---|
| 会社名 | コスモ・ バイオ株式会社 | 住所 | 〒135-0016 東京都江東区東陽2-2-20東陽駅前ビル |
| 電話番号/FAX番号 | 03-5632-9610/03-5632-9619 | 緊急連絡電話番号 | 03-5632-9622 |
| 電子メールアドレス | mail@cosmobio.co.jp | 化学品の推奨用途と使用上の制限 | 研究用試薬 |
2. 危険有害性の要約
<GHS分類>
| 物理化学的危険性 | 火薬類 | 分類対象外 |
|---|---|---|
| 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | |
| 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | |
| 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | |
| 高圧ガス | 分類対象外 | |
| 引火性液体 | 分類対象外 | |
| 可燃性固体 | 区分2 | |
| 自己反応性物質および混合物 | 分類対象外 | |
| 自然発火性液体 | 分類対象外 | |
| 自然発火性固体 | 区分外 | |
| 自己発熱性物質および混合物 | 区分外 | |
| 水反応可燃性化学品 | 区分外 | |
| 酸化性液体 | 分類対象外 | |
| 酸化性固体 | 分類できない | |
| 有機過酸化物 | 分類対象外 | |
| 金属腐食性物質 | 分類できない | |
| 健康に対する有害性 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
| 急性毒性(経皮) | 区分3 | |
| 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | |
| 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | |
| 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | |
| 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | |
| 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 | |
| 呼吸器感作性 | 分類できない | |
| 皮膚感作性 | 区分外 | |
| 生殖細胞変異原性 | 区分外 | |
| 発がん性 | 分類できない | |
| 生殖毒性 | 分類できない | |
| 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) | |
| 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分2(腎臓) | |
| 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | |
| 環境に対する有害性 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
| 水生環境有害性(慢性) | 区分外 |
<GHSラベル要素>
| 絵文字またはシンボル |
|
||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 注意喚起語 | 危険 | ||||||||
| 危険有害性情報 | ◆可燃性固体 ◆飲み込むと有害 ◆皮膚に接触すると有毒 ◆皮膚刺激 ◆強い眼刺激 ◆呼吸器への刺激のおそれ ◆長期にわたる、または、反復ばく露により腎臓の障害のおそれ ◆水生生物に非常に強い毒性 | ||||||||
| 注意書き |
|
||||||||
| GHS分類に該当しない他の危険有害性 | |||||||||
| 重要な徴候 | |||||||||
| 想定される非常事態の概要 | |||||||||
| 国/地域情報 |
3. 組成及び成分情報
| 化学物質・混合物の区別 | 単一物質としてのSDS。製品に含まれる含有量は容器・包装に記載されております。 |
|---|---|
| 化学名または一般名 | ドデシル硫酸ナトリウム |
| 別名 | ラウリル硫酸ナトリウム、 (Sodium lauryl sulfate)、ナトリウム=ドデカン‐1‐イル=スルファート、(Sodium dodecan-1-yl sulfate) |
| 英語名 | Sodium dodecyl sulfate |
| 化学特性(化学式等) | C12H25O4S.Na |
| CAS番号 | 151-21-3 |
| 濃度または濃度範囲(含有量) | 100% |
| 官報公示整理番号(化審法・安衛法) | (2)-1679 |
| GHS分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし |
4. 応急措置
| 吸入した場合 | 気分が悪い時は、医師に連絡すること。 空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 |
|---|---|
| 皮膚に付着した場合 | 多量の水と石鹸で洗うこと。 直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯すること。 皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。 |
| 眼に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。 |
| 飲み込んだ場合 | 口をすすぐこと。 気分が悪い時は、医師に連絡すること。 |
| 最も重要な徴候および症状 | 皮膚炎を引き起こすことがある。 |
| 応急措置をする者の保護 | データなし |
| 医師に対する特別注意事項 | データなし |
5. 火災時の措置
| 適切な消火剤 | 水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類 |
|---|---|
| 使ってはならない消火剤 | 棒状放水 |
| 火災時の特定危険有害性 | 熱、火花及び火炎で発火するおそれがある。 激しく加熱すると燃焼する。 火災時に刺激性、腐食性及び毒性のガスを発生するおそれがある。 |
| 特定の消火方法 | 危険でなければ火災区域から容器を移動する。 安全に対処できるならば着火源を除去すること。 |
| 消火を行う者の保護 | 適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。 |
6. 漏出時の措置
| 人体に対する注意事項、 保護具および緊急時措置 |
作業者は適切な保護具(8.ばく露防止措置及び保護措置の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触や粉じんの吸入を避ける。 |
|---|---|
| 環境に対する注意事項 | 環境中に放出してはならない。 |
| 封じ込め及び浄化の方法・機材 | 水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。 |
| 二次災害の防止策 | すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。 プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。 |
7. 取扱い及び保管上の注意
| 取扱い (安全取扱注意事項) |
|
||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 保管 (混触禁止物質や容器包装材料等の保管条件) |
|
8. ばく露防止及び保護措置
| 適切な保護具 |
|
||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 許容濃度 | |||||||||
| ばく露を軽減するための設備対策 | この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 ばく露を防止するため、装置の密閉化又は局所排気装置を設置すること。 |
||||||||
| 管理濃度 | |||||||||
| 適切な衛生対策 | 取扱い後はよく手を洗うこと。 |
9. 物理的及び化学的性質
| 外観(物理的状態、形状、色など) | 固体 |
|---|---|
| 臭い | 特徴臭 |
| pH | データなし |
| 融点・凝固点 | 204℃ : ICSC (J) (2008) |
| 沸点、初留点および沸騰範囲 | データなし |
| 引火点 | データなし |
| 燃焼または爆発範囲の上限・下限 | |
| 蒸気圧 | データなし |
| 比重(相対密度) | 400〜600kg/m3 : ICSC (J) (2008) |
| 溶解度 | 水 : 15g/100ml (20℃) : ICSC (J) (2008) |
| n-オクタノール/水分配係数 | log P = 1.6 : ICSC (J) (2008) |
| 自然発火温度 | データなし |
| 分解温度 | |
| 臭いの閾値 | 特徴臭 |
| 蒸発速度 | |
| 燃焼性(固体、気体) | データなし |
| 蒸気密度 | データなし |
| 粘度(粘性率) | |
| その他のデータ |
10. 安定性及び反応性
| 安定性 | 法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる |
|---|---|
| 反応性 | 燃焼すると分解し、一酸化炭素やイオウ酸化物を含む有毒で腐食性のガスを生じる。強酸化剤や強酸と反応する。 |
| 避けるべき条件 (静電放電、衝撃、振動等) |
燃焼 |
| 混触危険物質 | 強酸化剤や強酸 |
| 危険有害な分解生成物 | 一酸化炭素やイオウ酸化物を含む有毒で腐食性のガス |
| その他 |
11. 有毒性情報
| 急性毒性 | [経口]ラットを用いた経口投与試験のLD50値1,200 mg/kg (SIDS(1991))、2,730 mg/kg (EHC 169(1996))のうち、低い値1,200 mg/kgから区分4とした。 [経皮]ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値 約600 mg/kg (SIDS(1991))、580 mg/kg (EHC 169(1996))から、区分3とした。 [吸入]吸入(ガス): GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 吸入(蒸気): データが |
|---|---|
| 皮膚腐食性・刺激性 | ウサギを用いた皮膚刺激性・腐食性試験(OECD TG 404、GLP)において、PII:6.0, 6.78から「highly irritating」 (ECETOC TR66(1995)、IUCLID(2000))と記述されているが、回復性に関する記述がないので区分2とした。 |
| 眼に対する重篤な損傷・刺激性 | ウサギを用いた眼刺激性・腐食性試験(OECD TG 405、GLP)において、「Modified Maximum Average Scores:16.00;moderately irritating、59.17;irritating、60.50;irritating」(ECETOC TR48(1992)、IUCLID(2000))と記述されているので区分2とした。 |
| 呼吸器感作性または皮膚感作性 | 呼吸器感作性:データがないので分類できない。 皮膚感作性: モルモットを用いたMaximization 試験で皮膚感作性を示さない(ECETOC TR77(1999))と記述されているので区分外とした。 |
| 生殖細胞変異原性 | 生殖細胞in vivo変異原性試験の小核試験で陰性(SIDS(1991)、EHC 169(1996))と記述されているので区分外とした。 |
| 発がん性 | 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データが不十分なので分類できない。なお、「長期試験は行われているが、発がん性評価には不十分である。動物に混餌投与した試験では、アルキルサルフェイトの発がん性の証拠は得られなかった」(EHC 169(1996))旨の記述がある。 |
| 生殖毒性 | EHC 169(1996)に記載の一次文献(東京衛研年報 (1976))によると、「マウス皮膚塗布による催奇形性試験において、母動物の体重増加が抑制された用量で、受胎率の低下、胎仔重量が低下し、発育遅延を認めた。口蓋裂や骨化遅延もみられるが有意なものではなく、本実験の口蓋裂の発生や着床の問題も含め、経口投与での試験の必要性がある」旨の記述があり、データ不足から分類できない。 |
| 特定標的臓器毒性(単回ばく露) | マウス、ウサギ、モルモットでのエアロゾルばく露で気道刺激性がみられる(IUCLID(2000))、短期ばく露で気道刺激性がみられる(ICSC(1997))との記述から区分3(気道刺激性)とした。 |
| 特定標的臓器/全身毒性(反復ばく露) | ラットを用いた2週間混餌投与試験において「肝臓重量増加がみられたラットの病理組織検査で、肝細胞がわずかに腫脹し分裂肝細胞数が増加していた。これらは本物質の投与に順応したものと考えられる。また、腎尿細管の上皮細胞の空胞変性、腎糸球体の萎縮がみられた」(EHC 169(1996))旨の記述がある。これらの症状は区分2のガイダンス値の範囲内で見られているが、肝臓における症状は、本物質の投与による有害影響とは考えられないので採用せず、区分2(腎臓)とした。なお、ウサギを用いた3ヶ月間経皮投与試験では「用量依存性の |
| 吸引性呼吸器有害性 | データがないので分類できない。 |
| その他 |
12. 環境影響情報
| 起こりうる環境影響・生態毒性 |
|
||||
|---|---|---|---|---|---|
| 残留性・分解性 | |||||
| 生物蓄積性 | |||||
| 土壌中の移動性 | |||||
| オゾン層への有害性 | |||||
| 他の有害影響 |
13. 廃棄上の注意
| 廃棄上の注意 | ◆廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理すること。 |
|---|
14. 輸送上の注意
| 国際規制 |
|
||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 国内規制 | 該当しない | ||||||||||||
| 特別の安全対策 | |||||||||||||
| 輸送時の特定の安全対策及び条件 | ◆輸送前に容器の破損、腐しょく、漏れ等がないことを確認する。 ◆転倒、落下、破損がないように積み込み、荷くずれの防止を確実に行う。 ◆直射日光を避ける。 | ||||||||||||
| 応急措置指針番号 |
15. 適用法令
| 消防法 | |
|---|---|
| 毒物及び劇物取締法 | |
| 労働安全衛生法 | 名称等を表示し、又は通知すべき危険物及び有害物 別表第2の1324(令和7年4月1日施行) 皮膚等障害化学物質等 皮膚刺激性有害物質 |
| 化学物質排出把握管理促進法 | 第一種指定化学物質 |
| その他 |
16. その他の情報
| その他 | |
|---|---|
| 出典 | 各データ毎に記載した。 |
本安全データシート(SDS)は、最新の情報を記載していますが、すべての情報を網羅しているものではありませんので、取扱いには十分注意してください。
また、記載のデータや評価は安全に取扱うための参考情報であり、いかなる保証をなすものではありません。
特殊な条件で使用する場合には、用途・用法に適した安全対策を講じた上、ご使用ください。